【2026年6月に大幅アップデート】Shopifyの新機能や変更点を解説
Shopifyは2026年6月、AIを中心とした150以上の新機能やアップデートを発表しました。
今回のアップデートでは、AIを活用した商品検索や接客、マーケティングの自動化など、ECサイトの運営に役立つ機能が大幅に強化されています。また、実店舗での販売や商品管理、データ分析などについても改善が行われました。
本記事では、2026年6月のShopifyアップデートで何が変わったのか、EC事業者が押さえておきたい主な新機能や変更点を解説します。
▼ Shopifyが2026年6月に「Spring ’26 Edition」を発表

Shopifyは2026年6月17日、150以上の新機能や改善をまとめた大型アップデート、「Spring ’26 Edition」を発表しました。
今回のアップデートでは、「Everywhere(あらゆる場所)」をテーマに、ECサイトの枠を超えた新しい販売体験を実現するための機能が実装されたのが特徴です。
特に注目されているのが、AI関連機能の強化です。
商品検索や接客、マーケティングなど、顧客との接点に関わる機能も拡充されています。
また、オンラインストアと実店舗の連携や、商品情報の管理、データ分析などについても改善が行われました。
ただし、新機能の提供状況は、利用する国や地域、契約プランなどによって異なります。すべての機能が日本国内ですぐに利用できるわけではないため、導入前に確認することが大切です。
▼ ShopifyのAI・自動化機能がさらに進化

今回のアップデートでは、AIを活用した商品販売や業務の自動化に関する機能が強化されました。
ここでは、特に注目したい4つの機能を紹介します。
● Agentic StorefrontsでAIとの会話から商品を購入できる
「Agentic Storefronts」は、AIとの会話を通じて商品を探し、購入につなげられる仕組みです。
従来のECサイトでは、ユーザーが検索エンジンやSNSなどから商品ページにアクセスし、商品を比較して購入する流れが一般的でした。
一方、Agentic Storefrontsでは、ChatGPTなどの対応するAIサービス上で商品を探せるようになります。
例えば、ユーザーがAIに「旅行に持っていける軽量なバッグを探している」と相談すると、条件に合った商品が提案され、購入を検討するきっかけになります。
Shopifyでは、商品データをAIが理解しやすい形に整理し、対応するAIチャネルへ提供する仕組みを整えています。
ただし、商品が表示される条件や購入手続きの方法は、利用するAIサービスによって異なるため、注意が必要です。
● Sidekickの機能が拡張
今回のアップデートでは、ストア内検索で誤字や異なる言い回しが使われた場合でも、関連性の高い商品を表示しやすくする改善が行われました。
ECサイトでは、ユーザーが目的の商品をスムーズに見つけられるかどうかが、購入率に影響します。
あやふやな情報で検索をしたが、商品が表示されず購入を諦めていたユーザーにも、商品を見つけてもらえる可能性が高まるでしょう。「Sidekick」は、Shopifyに搭載されているAIアシスタントです。
今回のアップデートでは、外部アプリとの連携や、ストアの状況に応じた提案機能などが強化されました。
また、対応するアプリについて質問したり、一部の操作をSidekickから実行したりすることも可能です。
さらに、複数のタスクを並行して進める機能や、スマートフォンからの利用についても改善されています。
● Campaign Autopilotで広告運用を自動化
「Campaign Autopilot」は、AIを活用して広告キャンペーンの作成や運用を自動化する機能です。
Shopifyの管理画面から予算や条件を設定すると、AIがMeta広告やShopなどの販売チャネルに合わせたキャンペーンを作成し、予算を配分します。また、広告の成果に応じて配分を調整することも可能です。
これにより、専門の担当者がいない小規模なEC事業者でも、広告運用にかかる負担を軽減しながら集客に取り組みやすくなるでしょう。
なお、2026年6月時点では早期アクセスでの提供となっており、利用できる機能やチャネルは地域によって異なります。
▼ Shopifyストアの接客・販売機能もアップデート

今回のアップデートでは、オンラインストアでの接客や実店舗での販売に関する機能も改善されています。
顧客が商品を探してから購入するまでの流れをスムーズにし、販売機会を増やすことが期待できます。
● AIによる接客が可能に
AIが商品に関する質問に対応し、ユーザーの商品探しをサポートすることで、購入前の疑問を解消しやすくなります。
また、Shopにログインしているユーザーには、過去の情報をもとに商品を提案する機能も用意されています。
こうしたAI接客を活用すれば、営業時間外でも顧客をサポートしやすくなり、購入機会の損失を減らせる可能性があります。
ただし、返品や返金、個別の注文トラブルなど、内容によっては担当者による対応が必要です。
AIと人による接客を適切に使い分けることが重要です。
● Quick Saleでスマートフォンからすぐに対面販売できる
「Quick Sale」は、Shopifyのスマートフォンアプリから販売手続きを行える機能です。
今回のアップデートでは、対応する決済方法や利用できる地域などが拡充されました。
また、決済リンクの送信や現金決済への対応など、販売方法に応じた機能も追加されています。
専用の販売設備を用意しにくい小規模なイベントでも、状況に合わせた販売方法を選びやすくなるでしょう。
● チェックアウトや決済機能も改善
今回のアップデートでは、チェックアウト画面のレイアウトが改善され、配送方法や決済ボタンを確認しやすくなりました。
また、チェックアウト画面や顧客アカウント、ログイン画面などに、ブランドのロゴやカラーを統一して反映する機能も強化されています。
購入手続きの利便性を高めるとともに、ブランドイメージに一貫性を持たせやすくなった点も特徴です。
特にスマートフォンでは、画面のスクロール量が減り、購入手続きを進めやすくなることが期待されています。
▼ 商品管理・データ分析がより使いやすく

ECサイトの運営では、商品の登録や在庫管理、売上分析など、販売以外にも多くの業務が発生します。
Spring ’26 Editionでは、こうした日常業務を効率化するための機能も改善されました。
● Shopify Catalogで商品情報を活用しやすくなった
「Shopify Catalog」は、Shopifyの商品情報を整理し、さまざまな販売チャネルで活用するための仕組みです。
今回のアップデートでは、AIサービスが商品情報を理解し、適切な商品を提案するための基盤として重要性が高まっています。
例えば、Catalog APIでは、商品の価格や在庫状況などを取得する機能も拡充されています。
これにより、EC事業者は自社サイトだけでなく、AIを活用した新しい販売チャネルでも商品情報を活用しやすくなるでしょう。
商品名や価格、在庫状況、商品画像などの情報を整理することで、AIを活用した商品検索や販売にも対応しやすくなります。
● Shopify Analyticsの分析機能が強化
「Shopify Analytics」は、ECサイトの売上やアクセス状況などを確認できる分析機能です。
今回のアップデートでは、データの変化を把握し、改善につなげるための機能が強化されました。
また、分析結果を確認するだけでなく、ストア運営の改善に役立てるための機能も拡充されています。
ECサイトでは、売上が増減した理由を把握し、次の施策につなげることが重要です。
データを確認する作業が効率化されれば、広告の見直しや商品ページの改善など、具体的な施策を検討する時間を確保しやすくなるでしょう。
● AIを活用した商品管理・業務効率化が可能に
今回のアップデートでは、商品管理や在庫管理などの業務でもAIを活用しやすくなりました。
例えば、Sidekickを利用して仕入れに関する作業を支援したり、発注書を作成したりする機能が追加されています。
また、複数の販売拠点で同じ商品を管理する仕組みや、在庫情報をより迅速に反映するための改善も行われました。
オンラインストアと実店舗の両方で商品を販売している場合、在庫数の管理が複雑になりがちです。
在庫情報を正確に把握できれば、欠品や販売機会の損失を防ぐことにもつながります。
▼ 越境EC・B2Bなど販売チャネルも強化

Spring ’26 Editionでは、国内の一般消費者向けECだけでなく、海外販売や法人向け販売に関する機能も強化されています。
販売先や販売方法が多様化するなかで、複数のチャネルを効率よく管理するための改善が進められています。
● 海外販売を支援する機能が拡充
Shopifyでは、国や地域によって通貨や価格、販売する商品などを管理できるShopify Marketsが提供されています。今回のアップデートでは、マーケットごとの設定状況をグラフで確認できる機能などが改善されました。
また、販売チャネルごとに商品の公開状況や価格、通貨を調整する機能も拡充されています。
これにより、複数の国や地域で商品を販売している事業者は、それぞれの市場に合わせた販売設定を管理しやすくなります。
● B2B販売の管理機能が進化
今回のアップデートでは、B2B向け機能の提供範囲や、取引に関する管理機能が拡充されています。
Shopifyでは、一般消費者向けのB2C販売に加えて、企業間取引であるB2B販売にも対応しています。
B2B販売では、取引先ごとの価格設定や支払い条件など、一般消費者向けとは異なる管理が必要です。
アップデートによりB2CとB2Bの両方を展開する事業者も、Shopifyを活用した販売管理を行いやすくなるでしょう。
● 複数の販売チャネルをShopifyで管理しやすくなった
今回のアップデートでは、販売チャネルごとの商品公開設定や在庫管理などが改善されました。
これにより、販売先に合わせて取り扱う商品を調整しやすくなります。
現在のEC事業者は、自社ECサイトだけでなく、実店舗やSNS、外部の販売チャネルなど、さまざまな場所で商品を販売しています。
販売チャネルが増えると、商品情報や在庫数、価格などの管理が複雑になることがデメリットでした。
複数の販売チャネルを活用する事業者にとって、管理業務を効率化できることは大きなメリットといえるでしょう。
▼ 2026年6月のアップデートでShopifyはどう変わった?

Spring ’26 Editionでは、AI関連機能を中心に、販売や接客、管理業務など幅広い領域で改善が行われました。
ここでは、今回のアップデートによってECサイトの運営がどのように変化するのか、3つのポイントに分けて解説します。
● AIが「業務支援」から「販売・接客」まで担うようになった
今回のアップデートでは、AIとの会話を通じた商品検索や、オンラインストアでの接客など、顧客との接点でもAIを活用しやすくなっています。
これまでECサイトでのAI活用は、商品説明文の作成やデータ分析など、運営業務を支援する用途が中心でした。
しかし、これにより、AIは単に業務を効率化するだけでなく、販売機会を増やすための手段としても重要になっていくでしょう。
一方で、AIが提案する商品情報の正確性や、顧客への適切な対応については、引き続き事業者による管理が必要です。
● ECと実店舗をよりシームレスに運営できる
今回のアップデートでは、オンラインストアと実店舗を組み合わせた販売を支援する機能も強化されました。
スマートフォンを利用した販売や、複数拠点での在庫管理などが改善されたことで、販売場所に応じた柔軟な運営を行いやすくなっています。
ECと実店舗の情報を適切に管理することで、販売機会を広げながら、運営業務の負担を抑えることが期待できます。
● 小規模事業者でも高度なEC運営がしやすくなった
今回のアップデートでは、SidekickをはじめとするAI機能や自動化機能が強化され、日常業務を効率化しやすくなりました。
これにより、専門の担当者を配置することが難しい事業者でも、AIの支援を受けながらストア運営の改善に取り組みやすくなります。
ただし、すべての機能を導入する必要はありません。自社の課題や運営体制を確認し、必要な機能から活用することが大切です。
▼ まとめ
2026年6月のShopifyアップデートでは、AIを中心に販売・接客・マーケティング・商品管理など、幅広い機能が強化されました。
特に、AIとの会話を通じた商品販売やSidekickの機能拡張は、今後のEC運営にも影響を与える重要な変化といえるでしょう。
また、実店舗での販売やデータ分析、越境ECなどに関する改善も行われています。
ただし、新機能の提供状況は国や地域、契約プランなどによって異なります。
今回のアップデート内容を確認し、自社に必要な機能を見極めながら、業務効率化や顧客体験の向上につなげていきましょう。
ECサイト運営のお悩みはHATME株式会社へご相談ください
HATME株式会社では、ECサイトの立ち上げから運用代行、広告運用、SNS運用、売上改善コンサルティングまで幅広く対応しています。
「ECサイトの売上を伸ばしたい」「運用業務を効率化したい」「Shopifyや楽天市場、Yahoo!ショッピングへの出店を検討している」といったお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。
これまで培ってきたEC運営ノウハウを活かし、お客様の課題やご予算に合わせた最適なご提案をいたします。


