主要モール6社を比較!ECモールへの出店はどこがおすすめ?
ECサイトで商品を販売する際、「どのECモールへ出店すればよいのだろう」と悩む企業の担当者は珍しくありません。
ECモールにはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどさまざまな種類があり、それぞれ利用者層や集客力、手数料、販売方法などに違いがあります。
そのため、自社の商品やターゲット、販売戦略に合ったモールを選ぶことが重要です。
また、ECモールは出店すれば必ず売上が伸びるわけではありません。モールごとの特徴を理解したうえで、自社に適した販売戦略を立てることが成果につながります。
本記事では、主要ECモール6社の特徴や違いを比較するとともに、それぞれのメリットや向いている事業者、選び方のポイントについて解説します。
▼ ECモールとは?出店前に知っておきたい基礎知識
ECモールとは、複数の事業者が一つのECサイトへ出店し、商品を販売できるオンラインショッピングサービスです。
Amazonや楽天などが代表例であり、それぞれに特徴が異なります。
また、自社ECとは運営方法や集客方法が異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで出店先を選ぶことが重要です。
なお、ECモールには「テナント型」と「マーケットプレイス型」の2種類があり、販売方法やショップ運営の自由度にも違いがあります。まずは、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
以下に、ECモールの主な特徴を表にまとめました。
| 比較項目 | Amazon | 楽天市場 | Yahoo!ショッピング | au PAY マーケット | Qoo10 | メルカリShops |
| モールの種類 | マーケットプレイス型 | テナント型 | テナント型 | テナント型 | マーケットプレイス型 | マーケットプレイス型 |
| 主な利用者層 | 幅広い年代 | 楽天会員 | PayPayユーザーを含む幅広い層 | auユーザー | 若年層・女性 | メルカリ利用者 |
| 初期費用 | プランによる | プランによる | 無料 | プランによる | 少額だがあり | 無料 |
| 月額費用 | 複数のプラン有 | あり | 無料 | あり | 複数のプランがあり | 無料 |
| 販売手数料 | カテゴリごとに設定 | プラン・カテゴリによる | カテゴリごとに設定 | カテゴリごとに設定 | カテゴリごとに設定 | 販売手数料制 |
| 向いている事業者 | 幅広い商材を販売したい企業 | ブランドを育てたい企業 | 低コストで始めたい企業 | au経済圏を活用したい企業 | コスメ・ファッション販売 | 小規模事業者・初心者 |
● テナント型ECモールとは
テナント型ECモールとは、モール内に自社専用のショップページを構築して商品を販売する形式です。
楽天市場やYahoo!ショッピング、au PAY マーケットなどが代表的なテナント型ECモールです。
店舗ごとにページを作成できるため、ブランドイメージや世界観を表現しやすいという特徴があります。
ショップデザインを工夫したり、独自の特集ページを作成したりできるため、ブランド認知を高めたい企業やリピーターを増やしたい事業者にも向いています。
一方で、ショップページの制作や商品ページの改善など、継続的な運営が必要になるため、担当者に一定の知識が必要です。
● マーケットプレイス型ECモールとは
マーケットプレイス型ECモールは、ショップ単位ではなく商品単位で販売される形式です。利用者は商品名で検索し、価格やレビューなどを比較しながら購入することが一般的です。
Amazonが代表的なマーケットプレイス型ですが、Qoo10、メルカリShopsなど、ショップとマーケットプレイス型を併せ持つサービスもあります。
モール全体の集客力を活用しやすく、出店直後でも商品を見つけてもらえる可能性があります。
一方で、同じ商品を扱う競合も多く、価格やレビュー数による比較が行われやすいため、注意が必要です。
安定した売り上げをキープするには、同業他社への差別化が重要になります。
▼ 主要ECモール6社を比較
主要なECモールには、それぞれ異なる特徴や強みがあります。販売する商品やターゲットによって適したモールは変わるため、自社の販売戦略に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な6つのECモールについて紹介します。
● Amazon
Amazonは世界最大級のECモールです。
本社はアメリカにあり、日本国内でも多くの利用者が日常的に利用しています。
家電や日用品、食品、ファッションなど幅広いジャンルの商品を取り扱っており、多くの事業者が出店しています。
Amazonの大きな特徴は、物流サービス「FBA(Fulfillment by Amazon)」を利用できる点です。
在庫管理や梱包、発送、カスタマー対応までAmazonへ委託できるため、運営業務の負担を大幅に軽減できます。
また、商品単位で検索されることが多いため、会社の知名度が低くても優良な商品を扱っていれば、新規顧客を獲得しやすい点もメリットです。
一方で、価格競争が起こりやすく、商品ページの改善やレビュー対策も重要になります。
幅広い商品を販売したい企業や、物流業務を効率化したい事業者に向いているECモールです。
● 楽天市場
楽天市場は国内最大級のテナント型ECモールです。楽天ポイントや楽天カードなどの楽天経済圏との相性が良く、多くの利用者がポイントキャンペーンなどを活用しながら買い物をしています。
楽天市場ではショップページを自由に作り込めるため、自社ブランドの魅力を伝えやすい点が特徴です。
特集ページやキャンペーンページなども制作できるため、ブランド認知の向上にも役立ちます。
一方で、同業他社も多いため、売上を上げるためにはショップ運営や販促活動に力を入れる必要があります。
長期的にブランドを育てたい企業や、リピーターを増やしながら売上を伸ばしたい事業者に向いているでしょう。
● Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、初期費用や固定費が無料なので出店しやすいECモールです。PayPayポイントやキャンペーンとの連携も充実しており、PayPayユーザーを中心に幅広い利用者へアプローチできます。
家電や日用品、食品、ファッションなど幅広いジャンルの商品が販売されており、小規模事業者から大手企業まで多くのショップが出店しています。
また、Amazonや楽天と比較すると知名度に比べて無料で出店できるため、ECモールへの出店が初めての企業にも利用しやすいのも特徴です。
広告やキャンペーンを活用しながらショップを育てていけば、ECサイトの運営が初めてでも売上拡大がしやすいサービスです。
● au PAY マーケット
au PAY マーケットは、auユーザーとの親和性が高いECモールです。
Pontaポイントや各種キャンペーンを活用した販促施策が充実しており、au経済圏の利用者へ商品を訴求しやすいことが特徴です。
定期的に開催されるキャンペーンやポイント還元イベントを活用することで、集客効果を高められる可能性があります。
また、ファッションや日用品、食品、家電など幅広い商材に対応しており、さまざまな業種の企業が出店しています。
auユーザーをターゲットに販売したい企業や、ポイント施策を活用しながら売上を伸ばしたい事業者におすすめです。
● Qoo10
Qoo10は、コスメやファッションを中心に人気のあるECモールです。
特に若年層や女性ユーザーの利用が多く、韓国コスメや美容関連商品などとの相性が良いことも特徴です。
「メガ割」をはじめとする大型セールが定期的に開催されており、多くの利用者がキャンペーン期間中に商品を購入しています。
そのため、セールやクーポン施策を活用しながら販売を行うことで、短期間で売上を伸ばすことも可能です。
美容・コスメ・アパレルなど、若年層をターゲットとした商品を販売する事業者に向いているECモールです。
● メルカリShops
メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」の利用者へ商品を販売できるサービスです。
個人事業主や小規模事業者でも比較的手軽にショップを開設できるため、初めてEC販売へ挑戦する方にも利用されています。
メルカリの利用者へ直接商品をアピールできるため、新たな販路を開拓したい事業者にも適しています。
また、初期費用や月額費用が低額で、小規模で販売を始めたい企業にも利用しやすい点が特徴です。
一方で、価格重視の利用者も多いため、高額な商品は販売しにくい傾向があります。
個人事業主がハンドメイド商品を販売したり、安価な輸入雑貨を販売したいといった場合に適しているモールです。
▼ ECモールを選ぶ際のポイント
ECモールにはそれぞれ異なる特徴があるため、どのモールが優れているというわけではありません。販売する商品やターゲット、運営体制などを踏まえ、自社に合ったモールを選ぶことが重要です。ここでは、ECモールを選ぶ際に確認しておきたいポイントを紹介します。
● 販売する商品に合ったモールを選ぶ
ECモールによって利用者層や人気商品は異なるため、販売する商品との相性を確認することが大切です。
例えば、コスメやファッションを中心に販売する場合はQoo10が購買層に合っています。
また、幅広い商品を販売したい場合はAmazon、ブランドを育てながら販売したい場合は楽天市場など、売れ筋の商品が異なります。
この他、食品や家電、日用品などでも利用者の購買傾向は変わるため、自社商品のターゲット層が多く利用するモールを選ぶことが大切です。
また、資金に余裕がある場合は、自社サイトとECモールを併用してみてもいいでしょう。
● 費用や手数料を比較する
ECモールへ出店する際は、初期費用や月額費用だけでなく、販売手数料や広告費なども含めて比較することが大切です。
一見コストを抑えられるように見えても、広告費やキャンペーン費用が必要になるケースもあります。
そのため、総合的なランニングコストを把握したうえで出店先を検討することが重要です。
特に複数のモールへの出店を検討している場合は、利益率まで考慮したシミュレーションを行うことで、無理のない運営につながります。
● 集客力や利用者層を確認する
ECモールごとに利用者層や集客力は大きく異なります。
例えば、楽天市場は楽天経済圏の利用者が多く、Yahoo!ショッピングはPayPayユーザーにメリットが多いなど、各モールの特徴を把握しておくことが大切です。
また、Qoo10は若年層や女性ユーザーが多く利用しているため、若年層向けの商品がよく売れる傾向があります。
販売する商品のターゲットとモールの利用者層が一致していれば、効率的な集客が期待できます。
したがって、出店前には利用者の年齢層や購買傾向なども確認しておきましょう。
▼ ECモールへの出店を成功させるポイント
ECモールは出店するだけで売上が伸びるわけではありません。
商品ページの改善や販促活動などを継続して行うことで、売上拡大が可能です。
ここでは、運営時に意識したいポイントを紹介します。
● 商品ページを充実させる
商品ページは、購入を検討しているユーザーが最も重要視する情報です。
そのため、商品の魅力が伝わる画像や分かりやすい説明文を掲載することが大切です。
サイズや素材、使用方法などの基本情報だけでなく、利用シーンや商品の特徴も詳しく記載すると、購入しやすくなります。
また、検索されやすいキーワードを商品名や説明文へ自然に取り入れることで、モール内検索で表示されやすくなるでしょう。
● モールの広告やキャンペーンを活用する
各ECモールでは、広告やポイント還元、クーポン配布など、さまざまな販促施策が用意されています。
例えば、楽天市場のスーパーSALEやQoo10のメガ割、Amazonのプライムデーなど、多くの利用者が集まるイベント期間を活用することで、通常より多くのアクセスや注文を獲得できるでしょう。
また、モール内広告を上手に活用すれば、新商品や注力商品の認知拡大にもつながります。
● レビューや顧客対応を改善する
レビューは、購入を検討しているユーザーが参考にする重要な情報です。
商品到着後のフォローや迅速な問い合わせ対応を心掛けることで、高評価レビューの獲得につながります。
また、低評価レビューが投稿された場合も、内容を分析し改善へ活かすことが重要です。
丁寧な顧客対応を継続することで、ショップ全体の信頼性が向上し、リピーターの獲得にもつながります。
この他、問い合わせやレビューへの丁寧な対応を継続することで、企業やショップ全体の信頼性向上も図れます。
▼ ECモール運営に不安がある場合は専門会社への相談もおすすめ
ECモールは出店後の運営が売上を大きく左右します。そのため、定期的な商品ページの改善や広告運用、販促施策など、継続的な取り組みが必要になります。
社内だけで対応が難しい場合は専門会社へ相談することもおすすめです。
● ECモール運営を外注するメリット
ECモール運営を運営代行会社へ依頼することで、商品登録やページ制作、広告運用などの業務負担を軽減できます。
また、EC運営のノウハウを持つ担当者から改善提案を受けられるため、自社だけでは気付きにくい課題を発見しやすくなります。
担当者は商品開発や顧客対応など、本来注力すべき業務へ集中しやすくなることもメリットです。
● 運営会社を選ぶ際のポイント
ECモール運営を依頼する際は、支援実績や対応できるモールを確認しましょう。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、自社が利用するモールで十分な支援実績がある会社を選ぶことで、状況に応じた提案を受けやすくなります。
また、サポート体制や対応範囲、改善提案の内容なども比較し、自社に合った運営会社を選ぶことが重要です。
特に、将来的に運営を全面的に外注したい場合は、できるだけ多くの業務を依頼できる会社がおすすめです。
▼ まとめ
知名度が高い主要なECモールには、それぞれ異なる特徴や強みがあります。
Amazonは幅広い商材を販売したい企業、楽天市場はブランドを育てたい企業、Yahoo!ショッピングは低コストで始めたい企業、Qoo10は若年層向け商品を販売したい企業など、それぞれ向いている事業者は異なります。
そのため、自社の商品やターゲット、販売戦略を踏まえたうえで、最適なECモールを選ぶことが重要です。
また、ECモールは出店後の運営によって成果が大きく変わります。商品ページの改善や広告運用、レビュー対策などを継続して行うことで、売上向上につながるでしょう。
社内だけで対応が難しい場合は、ECモール運営を支援する専門会社へ相談することもおすすめです。
自社に合った運営体制を整え、継続的な改善を行いながら売上アップを目指しましょう。
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